パイパー・サンドラーがリビアンをオーバーウェイトに格上げ、目標株価を20ドルに引き上げ

パイパー・サンドラーが、引き上げられた納車見通し、R2の立ち上げがおおむね順調であること、7月30日のEVメーカー決算発表を前に新たな資本を確保したことを理由に挙げ、格上げ後にリビアン株は5%上昇した。

要約

パイパー・サンドラーはリビアン・オートモーティブの投資判断を「ニュートラル」から「オーバーウェイト」に引き上げ、目標株価を18ドルから20ドルに引き上げた。これを受け、7月30日に予定される2026年第2四半期決算発表を前に、同社株は月曜日に5%上昇した。アナリストのアレクサンダー・ポッター氏は、より強気の見方の背景として、リビアンの2026年納車見通しの引き上げ、大衆市場向けR2ミッドサイズSUVの立ち上げが順調に見えること、直近の株式売却で財務基盤が改善し希薄化リスクが低下したことの3点を挙げた。 リビアンは7月2日、第2四半期の納車台数が12,194台と自社目標の9,000~11,000台を上回ったことを受け、2026年通期の納車見通しを従来の62,000~67,000台から65,000~70,000台へ引き上げた。ポッター氏はR2について、テスラの「モデルY」と競合する重要な新製品だとし、6月9日ごろに注文招待、試乗、初回顧客向け出荷が始まった後の初期推計では、今年の販売台数が20,000~25,000台に達する可能性があるとした。 パイパー・サンドラーはまた、リビアンの垂直統合戦略が、自動運転やロボタクシー関連市場での地位強化につながる可能性があると主張した。電子制御ユニットやプリント基板を自社設計している点を挙げ、生産台数の拡大に伴いソフトウエアやサービスの収益化余地も広がるとみている。リビアンは7月初旬、約7500万株を売り出して約13億~15億ドルを調達し、米エネルギー省融資に伴う自己資本要件の充足に寄与した。格上げ後もウォール街の見方は割れており、個人投資家心理は弱気を維持、株価は年初来で16%下落している。

用語解説
  • 垂直統合: 外部サプライヤーへの依存を減らし、サプライチェーンや製品開発のより多くを社内で管理する戦略。
  • ロボタクシー: 人間の運転手なしで配車サービスやタクシーサービスを提供することを目的とした自動運転車。
  • 電子制御ユニット: パワートレイン、安全機能、その他の電子システムなどを制御する車載の組み込みコンピューターモジュール。