クラ・オンコロジー、ccRCCでダリファルニブとカボザンチニブ併用が最大50%の奏効率を示す

第1a相のFIT-001試験データでは、前治療歴がありカボザンチニブ未治療の進行性淡明細胞型腎細胞がんで無増悪生存期間中央値が13カ月となり、第3相用量の選定に向けた無作為化第1b相試験が進行中である。

要約

クラ・オンコロジーは、進行性淡明細胞型腎細胞がんでカボザンチニブ未治療の患者を対象とした進行中のFIT-001試験の更新第1a相結果を公表し、ダリファルニブとカボザンチニブ併用の有望な活性を示したと報告した。評価可能な34人の患者において、客観的奏効率はダリファルニブの各用量群で33%〜50%となり、無増悪生存期間中央値(病勢が悪化せずに生存する期間)は用量群を統合した解析で13カ月だった。奏効が継続中の症例が複数あったため、奏効期間中央値は大半の用量群で推定不能だった。データカットオフ時点では患者の過半が治療を継続していた。安全性評価の対象となったRCC患者72人では、併用療法の安全性は管理可能で、各薬剤の既知のプロファイルとおおむね整合的だったと同社は説明した。好中球減少症は、初期の用量制限毒性評価期間後、休薬、減量、支持療法で管理された。これらのデータはボストンで開催された2026 Kidney Cancer Research Summitで発表された。クラは、この結果が本レジメンの開発継続を支持するとし、2028年に予定する承認申請を見据えた試験の第3相推奨用量を決定するため、米国とEUでダリファルニブとカボザンチニブ併用をカボザンチニブ単剤と比較する進行中の無作為化第1b相試験を進めているとした。

用語解説
  • ccRCC: 淡明細胞型腎細胞がんであり、腎がんで最も一般的なサブタイプ。
  • progression-free survival: 病勢が悪化せずに生存する期間。
  • VEGFR-targeted therapy: 腫瘍の増殖を助ける血管新生シグナルを阻害することを目的とした治療。