科倫博泰、中国で二重ペイロードADC「SKB565」のIND承認を取得

香港上場の製薬会社6990.HKは、国家薬品監督管理局の医薬品審査センターが進行固形がんを対象とする試験を承認したと発表した。これにより、同社初の二重ペイロードADCが臨床段階に入り、より広範な「ADC + IO」戦略も前進する。

要約

科倫博泰は、国家薬品監督管理局の医薬品審査センターから治験薬申請(IND)の承認を取得し、中国で進行固形がんを対象にSKB565の臨床試験を実施できるようになったと発表した。同候補は、同社初の二重ペイロードADC(抗体薬物複合体、標的型がん治療)として臨床段階に入る。 同社によると、SKB565は独自のOptiDCプラットフォーム上で開発された。腫瘍組織に毒素と免疫調節因子の双方を送達するよう設計されている。このアプローチは、腫瘍の直接殺傷と腫瘍微小環境での免疫活性化を組み合わせることを狙ったもので、毒素のみを搭載する従来型ADCよりも、より強力で持続的な抗腫瘍活性を生み出す可能性があると同社は説明した。前臨床試験では、さらなる開発を裏付ける抗腫瘍活性と安全性が示されたという。 科倫博泰は、SKB565をより広範な「ADC + IO」戦略の一環と位置付けている。この戦略には、ADCとPD-(L)1モノクローナル抗体の併用試験や、PD-1/VEGF二重特異性抗体SKB118との併用試験に加え、単一のADC分子に相乗的な機能を組み込む取り組みが含まれる。マイケル・ゲ最高経営責任者(CEO)は、このプログラムは同戦略を体現する中核例の一つであり、SKB565のような新規薬物複合体の臨床開発を積極的に進めると述べた。 科倫製薬傘下の持株子会社である科倫博泰は、現在30件超の重要な革新的新薬プロジェクトを進めており、このうち4件・8適応症で販売承認を取得、1件が新薬承認申請(NDA)段階、10件超が臨床段階にあるとした。さらに、2件のADCプロジェクトで5適応症の販売承認を取得しており、複数のADCおよび新規DC資産が臨床または前臨床研究段階にあると説明した。

用語解説
  • IND: ヒトを対象とする治験のための治験薬申請
  • ADC: 抗体薬物複合体である標的型がん治療
  • PD-1/VEGF bispecific antibody: 2つの標的を狙うよう設計された単一の抗体