ビットコインのオプション投資家、7月下旬のFRB決定前に下値ヘッジを縮小

ビットコインのオプション投資家、7月下旬のFRB決定前に下値ヘッジを縮小

FRB会合を前に、主要取引所全体でビットコインのデリバティブのレバレッジが低下した。一方、バイナンスでは積極的な売り圧力の緩和を受けて注文フローが改善し、建玉は7日間で合計8億1700万ドル減少した。

BTC
GT

要約

水曜日の米連邦準備制度の決定を前に、ビットコインのデリバティブのポジショニングは全般にリスク縮小を示した。すでに防御色が後退していたオプション市場に加え、先物市場でもデレバレッジが進んだ。オプション投資家は下値ヘッジを減らしており、プット・コール建玉比率は6月下旬以降0.76から約0.52に低下した。短期物では3〜6カ月物よりも防御需要が弱く、インプライド・ボラティリティも全限月で低水準にとどまった。7月28日には、主要4取引所のビットコイン建玉が7日間ベースで合計8億1700万ドル減少した。内訳はGate.ioが3億9100万ドル減で最大、次いでBybitが1億7800万ドル、バイナンスが1億4900万ドル、OKXが9900万ドルの減少だった。これは、投資家が特定のプラットフォームではなく各取引所で広くレバレッジエクスポージャーを縮小したことを示している。バイナンスではアクティブな注文フローも改善し、ビットコインの累積ネット・テイカー出来高は7月初めの約-32億ドルから約-17億ドルへと回復した。なおマイナス圏ではあるものの、15億ドルの改善は積極的な売り圧力の緩和と、押し目局面でテイカー買いが入りやすくなっていることを示唆する。建玉の減少、オプションのヘッジ縮小、累積出来高デルタの回復という組み合わせは、大きなマクロイベントを前に市場がレバレッジを落としている一方で、売り圧力がそれに見合って加速していないことを示している。

用語解説
  • プット・コール建玉比率: 未決済のプット契約とコール契約を比較し、ヘッジ需要や市場の方向感を測るオプション指標。
  • インプライド・ボラティリティ: オプションプレミアムに織り込まれた、市場が見込む将来の価格変動率。
  • 累積出来高デルタ: 積極的な買いと売りの差分を時系列で追跡する売買指標。