
米在庫の減少とOPECプラスが増産停止に動くとの見方を背景に、前日の急落後に原油は1バレル当たり2ドル超反発した。一方で、ホルムズ海峡を巡る外交動向は引き続き焦点となっている。
原油価格は水曜早朝の取引で、前日急落した後に1バレル当たり2ドル超反発した。米原油在庫が330万バレル減少したとの報道に加え、OPECプラスが10月から3カ月間、予定していた増産を停止する可能性が意識されたことが支えとなった。北海ブレント先物は日本時間午前0時2分時点で2.71ドル(3.2%)高の1バレル86.80ドル、米WTI先物は2.26ドル(3.4%)高の81.95ドルとなった。反発の前には、ワシントンとテヘランの外交再開への期待が高まり、ホルムズ海峡の混乱に伴う地政学リスク・プレミアムの一部が後退したことで、火曜日に約5%下落して2週間ぶりの安値を付けていた。トランプ大統領はイランとの協議が「良好」だと述べる一方、交渉が決裂すれば追加攻撃もあり得ると警告した。これに対しイランは、米国との協議再開を求めている事実はないと否定した。また湾岸地域の関係筋と西側外交筋によると、オマーンはホルムズ海峡の通航を自主的な利用料で管理する案をイランに提示しており、湾岸諸国がこれを支持している。これは同海峡を通る貿易回復の土台とすることを狙ったものである。