
この取引によりFanaticsは、スポーツベッティングの競合各社が同様の戦略でモバイルスポーツブックが制限される州へ予測市場の提供拡大を進める中、連邦規制下の取引所・清算ライセンスを自社内に取り込むことになる。
FanaticsはBGC GroupからWater Street LabsとCX Clearinghouseを買収することで合意した。これにより、予測市場事業向けの連邦規制下にある取引所・清算インフラを自社内に取り込む。Water Street LabsはCFTC(商品先物取引委員会)に指定契約市場として登録されており、CX ClearinghouseはCFTC(商品先物取引委員会)登録のデリバティブ清算機関である。財務条件は開示されていない。 この取引によりFanaticsは、サードパーティーのインフラに依存せず、Fanatics Markets上でイベント契約の上場と決済を直接行えるようになる。これにより、商品の投入や運営のスピードに対する統制力が高まる。FanaticsとBGCは、予測市場の取引活動と伝統的な金融市場データを組み合わせたマーケットデータ商品の開発も計画していると明らかにした。 この動きは、モバイルスポーツベッティングが依然として利用できないカリフォルニア州やテキサス州などで顧客に到達する連邦ルートを提供するCFTC(商品先物取引委員会)規制下のイベント契約を巡り、スポーツベッティング企業と取引企業が競って参入を深めている中で起きた。DraftKingsは参入加速に向けてRailbirdを買収し、FanDuelは独自インフラの構築に先立ってCME (Chicago Mercantile Exchange) Groupと提携した。PolymarketやKalshiといったプラットフォームも同分野の成長を後押ししている。Dune Analyticsによると、Kalshiの6月の取引高は330億ドルに達した。さらにPolymarket、Kalshi、Limitless、Myriadを含む各プラットフォームの予測市場取引高は、7月これまでの累計で480億ドルとなった。Bernsteinのアナリストは、予測市場の取引高が2030年までに1兆ドルに達し、売上高は約108億ドルに拡大すると予測している。