
外食業界のベテランであるデビッド・デノ氏がCEOに就任する。マシーノ氏はリブランディングへの反発を受けて退任し、移行期間中の10月9日まで顧問職にとどまる。
クラッカー・バレルは、最高経営責任者(CEO)のジュリー・マシーノ氏が2026年8月10日付で退任し、前ブルーミン・ブランズCEOのデビッド・デノ氏が後任に就くと発表した。レストランチェーンとして、波紋を広げたリブランディング施策と不均一な売上回復を経て、経営トップの交代に踏み切る。マシーノ氏は10月9日まで顧問職として会社に残る。テネシー州レバノンに本拠を置き、43州で約660店を運営する同社は、顧客層の拡大を狙って2023年7月にマシーノ氏を起用した。しかし、メニュー変更や店舗改装、昨年提案されたロゴ刷新は顧客の強い反発を招いた。マシーノ氏は数日以内にロゴ変更を撤回したものの、既存店レストラン売上高は昨年秋に5%減、2026年1月30日終了四半期には7%減となり、併設小売店の売上高はさらに大きく落ち込んだ。足元では売上動向が改善し、5月1日終了四半期の既存店レストラン売上高の減少率は2.6%まで縮小し、通期の売上高と利益見通しも引き上げた。マシーノ氏はメープル・ストリート・ビスケットの売却も主導し、クラッカー・バレルの中核ブランドへの集中を進めた。シティのアナリスト、ジョン・タワー氏は、直近の改善を踏まえると今回の退任は意外だと指摘した。株価は午後の取引序盤で2.7%下落した。