
上院は86対12で、死去したリンゼー・グラム氏の名を冠した超党派法案の審議入りを可決した。ロシアのエネルギー部門と「影の船団」を標的とし、対イラン制裁の一部延長も盛り込んだ。
上院は火曜夜、ウクライナ戦争を巡ってロシアへの経済的圧力を強めることを目的とした超党派の制裁法案について、86対12で審議入りを可決した。これは、ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領が連邦議会議事堂で上院議員らに演説した直後であり、サウスカロライナ州選出のリンゼー・グラム上院議員の葬儀に続く動きでもあった。同法案はグラム氏の死去を受けて同氏の名を冠する形に改められ、ロシア指導部、エネルギー部門、西側の制限を回避して原油を輸送する「影の船団」を制裁対象とするほか、同日の合意を受けて既存の対イラン制裁の一部延長も盛り込まれた。共同提案者は62人に上り、今週後半にも上院を通過する公算が大きい。ただ、議員らが8月休会に入ったことで、下院での審議の行方はなお不透明である。今回の前進は、グラム氏とリチャード・ブルーメンソール上院議員が昨年4月以来主導してきた数カ月にわたる交渉を経たもので、最終的にホワイトハウスが、ロシア関連主体への義務的制裁を拡大しつつ、トランプ大統領に広範な適用除外権限を与える修正文を支持した。この法案は、ロシア産エネルギーの主要購入国に対し関税を通じて圧力をかける内容も含んでおり、トランプ大統領の関税権限拡大につながるとして一部民主党議員の反発を招いたが、それでも民主党の大半は審議入りに賛成した。