今回の人事によりLabXにはDXCのAI Platforms Engineが加わり、同社は高成長が見込まれるAI分野の機会を狙う「Fast Track」戦略を推進する。
DXCテクノロジーは、ホリー・グラント氏をAIイノベーション・戦略兼LabX部門社長に任命したと発表した。これにより同氏の職責は、同社全体のAIネイティブ製品のインキュベーション業務とAIパートナープラットフォーム戦略にまたがって拡大する。グラント氏は引き続きDXCのラウル・フェルナンデスCEOに直属し、同時に同社の戦略とイノベーションの統括も継続する。 LabXの拡大された所掌にはAI Platforms Engineが加わる。これはAmazon Quick、AnthropicのClaude、Microsoft CopilotにまたがるDXCの提供体制を集約したものだ。DXCによれば、この体制はAIネイティブ製品開発、プラットフォームの専門性、提供能力を組み合わせることで、戦略パートナーとともに実用的なAIソリューションを大規模に設計・構築・展開する狙いがある。 4月に立ち上げられたLabXは、AIのイノベーションを、DXC社内および顧客環境で検証したうえで広範展開できる実用的なソリューションへ転換する目的で設立された。新体制の下でDXCはオープンなAIエコシステムを通じて事業を運営し、単一のモデル、ベンダー、インターフェースに依存するのではなく、顧客が自社事業に最適な技術を選べるようにするという。同社はこのアプローチについて、業界知見、ミッションクリティカルな技術の経験、そしてエージェンティックAI変革を加速するため顧客先に組み込まれる数万人規模のforward-deployed engineers(FDEs)を含むグローバルな提供能力に支えられているとしている。 フェルナンデス氏は、この変更が、高成長機会に対してファストトラックで取り組む一方、成熟した中核事業を強化・拡大するというDXCの事業運営モデルを支えるものだと述べた。グラント氏は、顧客の関心はAIが重要かどうかではなく、それを誰が事業成果に変えられるかに移っているとし、LabXは顧客が試験導入段階を超えて中核システム全体での大規模展開へ進むことを支援する狙いがあると述べた。