ジョンソン・エンド・ジョンソン、請求の99.75%を対象とする55億ドルのタルク和解で合意

ジョンソン・エンド・ジョンソン、請求の99.75%を対象とする55億ドルのタルク和解で合意

提案された和解案は約7万6000件の卵巣がん請求を対象とし、請求者の95%の承認を必要とする。2027年に最大30億ドルの初回支払いを行い、残額は2028年以降に支払われる。

ファクトチェック
複数の独立した権威ある情報源が中核的な主張を裏付けている。ロイター(Yahoo Finance配信)は、55億ドルの和解が連邦訴訟約6万9000件に加え、関連する州訴訟も対象とし、残るタルク請求の99.75%に相当すると明確に報じており、J&Jの破産手続きによる解決の試みが失敗した後の訴訟を解決する内容だとしている。Levin Papantonioのプレスリリースも、連邦MDLと州裁判所における約7万人の請求者を対象に、少なくとも55億ドルをカバーすると確認している。WSJも55億ドルという金額を裏付けている。請求の各具体的要素、すなわち金額、約7万人の請求者、99.75%のカバー率、連邦MDLと関連する州訴訟、そしてそれ以前の破産申請の失敗は、いずれも直接的に裏付けられている。
要約

ジョンソン・エンド・ジョンソンは、同社のタルク製品に関連する卵巣がん請求を解決するため、55億ドルの和解で基本合意に達したと発表した。対象は連邦の多地区係属訴訟と関連する州裁判所の手続きにおける約7万6000件である。和解が発効するのは、請求者の少なくとも95%を代理する法律事務所が同意した場合に限られる。2027年に最大30億ドルの初回支払いを行い、残額は2028年以降に分配される見通しである。ジョンソン・エンド・ジョンソンは引き続き訴えの内容を否定しており、訴訟担当グローバル副社長のエリック・ハース氏は、訴訟を継続していれば勝訴していたはずだとしたうえで、請求には個別因果関係を示す証拠が欠けていると主張した。この提案は、約6万9000件の請求について、卵巣がんとジョンソン・エンド・ジョンソン製品との具体的な関連を立証できていないとして棄却されるべきでない理由を原告側に示すよう求めた7月22日の裁判所命令に続くものである。同社は2020年に北米でタルクベースのベビーパウダー販売を停止し、2023年にはその段階的廃止を世界に拡大した。その後、2023年8月に消費者向けヘルスケア部門をケンビューとして分離した。

用語解説
  • 多地区係属訴訟: 異なる裁判所に提起された類似訴訟を、審理前手続きを一元的に進めるために1人の裁判官の下に集約する法的手続き。
  • 個別因果関係: 特定の製品や曝露が、個々の原告の傷害や疾病を引き起こしたことを示すための証拠。
  • アスベスト: 中皮腫やその他のがんを含む重篤な疾患との関連がある有害な鉱物繊維。