ジム・クレーマー、脆弱なAIデータセンター投資の信用取引に撤退警告

CNBC司会者のジム・クレーマー氏は、投資家が値動きの荒いAIインフラや半導体銘柄からコカ・コーラ、ペプシコ、ウォルマートなどのディフェンシブ銘柄へ資金を移しており、支出や設備投資を巡る懸念が強まる中、レバレッジをかけたデータセンター関連ポジションはとりわけ危険だと述べた。

要約

CNBCのジム・クレーマー氏は、AI関連相場が一段と脆弱になっているとし、信用取引を用いる投資家に対し、データセンター関連ポジションを直ちに手仕舞うよう促した。今年のAI相場をけん引してきた多くの主力銘柄から、コカ・コーラ、ペプシコ、ウォルマートといったよりディフェンシブな銘柄へ資金がシフトしていると指摘。AIインフラやデータセンター向け支出の足元の高い伸びが持続するかに疑問が強まっていると述べた。クレーマー氏は、アルファベットが2026年の設備投資見通しを180億-190億ドルから195億-205億ドルへ引き上げたことを受けて株価が約7%下落し、四半期のフリーキャッシュフローがマイナスに転じた点を挙げた。また、AI主導の上昇後にSKハイニックス、マイクロン、ウエスタンデジタル、サンディスクなどメモリー半導体株が急反落したことにも言及した。信用買い残の増加とセクターの値動き拡大により、追証が下落局面での売りを強制し得るため、レバレッジをかけた投資は特に危険だと警告した。今回のローテーションは2000年のドットコム相場崩れの一部に似ているとしつつも、暴落を予想するには至らず、エヌビディアとインテルには引き続き強気の見方を示した。加えて、データセンター建設の恩恵を受けつつテーマへの集中を避ける手段として、CRHのようにより幅広い成長要因を持つ企業を選好すべきだと述べた。

用語解説
  • 信用取引: 証券会社から資金を借りて株式を買うこと。
  • 追証: 損失で口座の純資産が減少した後に、証券会社が追加資金の差し入れや強制売却を求めること。
  • フリーキャッシュフロー: 営業費用と設備投資を差し引いた後に残る現金。