広東省の2026年上期の社会融資、直接金融比率上昇で1.8兆元増

広東省の上半期の資金調達拡大は、直接金融比率の上昇、調達コストの低下、テクノロジー分野とクロスボーダー活動の強化、さらに人民元決済とグレーターベイエリア連結制度の利用拡大を伴った。

要約

広東省の2026年上半期の社会融資総量の純増額は1.8兆元となり、前年同期比で1799億元増加した。当局は、資金供給の伸びは名目GDPとおおむね歩調を合わせ、直接金融の比率上昇と、より重点を絞った信用供給を通じて実体経済への支援を強めたと説明した。6月末時点の社会融資総量残高は44.2兆元で前年同月比7.2%増、内外貨建て貸出残高は31兆元で4.7%増、預金残高は40.5兆元で7.4%増となった。 非金融企業向けの直接金融は、社債、株式、地方政府債を含めて上半期に6773億元増加し、前年同期比で2210億元増えた。新規社会融資に占める比率は38.6%と、前年を9.6ポイント上回った。広東省企業のインターバンク債券発行額は4891億元で7.2%増となり、全国2位だった。うち民間企業19社の発行額は823億元と28%増加し、民間企業の発行規模として全国最高となった。 信用配分は政策重点分野へのシフトを続けた。「5つの重点分野」である科技金融、グリーンファイナンス、包摂金融、養老金融、デジタル金融が、年初以来の貸出純増分の90%以上を占めた。6月末時点でハイテク製造業向け貸出とハイテクサービス業向け貸出はそれぞれ17.8%、22.9%増加した。農業関連融資、県域融資、広東省東部・西部・北部向け融資、民間企業向け融資もいずれも増加した。6月の広東省金融機関による新規企業向け貸出の平均金利は2.60%と、前年同期比で0.21ポイント低下した。 クロスボーダー取引も堅調で、受払総額は1.4兆ドルと17.5%増加し、資本の純流入は1621億ドルと10.4%増えた。クロスボーダー人民元決済は24.1%増加し、クロスボーダー受払総額に占める比率は55%を超えた。広東・香港・マカオ・グレーターベイエリアの越境理財通の参加者は18万人を超え、送金総額は1403億元に達した。

用語解説
  • 社会融資総量: 実体経済に供給される資金全体を示す広義の指標
  • 直接金融: 銀行融資ではなく、債券や株式を通じて調達する資金
  • 越境理財通: グレーターベイエリアにおける越境投資商品制度