
コスト削減が第2四半期の収益安定化と利益率見通しの下支えに寄与した一方、メルセデスは中国での競争激化と中国市場の軟化がなお売上高と利益の重荷になっていると警告した。
メルセデス・ベンツは第2四半期のEBITが22%増の15億ユーロとなったと発表した。管理費と研究費の抑制、バン事業と金融サービス事業の利益拡大、さらにAthlon売却計画に伴う1億3100万ユーロの利益が、主力の乗用車事業の不振を補った。自動車メーカーは、メルセデス・ベンツ・カーズの調整後売上高利益率見通しを3%〜5%に据え置いた。第2四半期の利益率は4.0%だったが、通期ではこのレンジの下限に近づく見通しだとした。また、第2四半期の中国での乗用車販売が30%減少したことを受け、通期の乗用車販売台数とグループ売上高の見通しを前年比でわずかに下回る水準へ引き下げた。ハラルト・ヴィルヘルム最高財務責任者(CFO)は、生産コストの高いEVの欧州販売増も利益を圧迫する見通しだと述べた。メルセデスは、関税コストの上昇と欧州市場を狙う中国自動車メーカーとの競争激化に直面する中、ハンガリーやポーランドなど低コストの東欧拠点で生産拡大を進めつつ、ドイツ工場でさらなる効率化策を講じる計画も明らかにした。