
SKハイニックスの過去最高となる第2四半期決算が高まっていた市場期待に届かなかったことを受け、韓国の証券各社とバークレイズは目標株価を引き下げた。一方で、AI向けメモリー需要、HBM4の立ち上がり、株主還元の可能性に対してはおおむね前向きな見方を維持した。
SKハイニックスの過去最高の第2四半期決算は、市場の高い期待に届かなかったことから、韓国の証券各社とバークレイズによる広範な目標株価引き下げを招いた。ただ、大半のアナリストは、今回の見直しは短期的なメモリー価格前提の引き下げやバリュエーションの再調整を反映したものであり、AIメモリー循環の失速を示すものではないと指摘した。バークレイズはADRの目標株価を330ドルから300ドルに引き下げたが、投資判断はオーバーウエートを維持した。国内では新韓、キウム、NH、大信、サムスン、未来アセットなどが目標株価を引き下げた一方、韓国投資証券は目標株価を470万ウォンに引き上げ、複数社は400万ウォンの目標を据え置いた。 アナリストの多くは、商品DRAMとNANDの第2四半期価格が想定より弱かったこと、高付加価値DRAMの出荷が後ろ倒しになったこと、HBM4や長期契約を巡る時期の前提などを、業績予想引き下げの理由として挙げた。それでも、多くは中期的に強気の見方を維持している。供給逼迫、SKハイニックスの高帯域幅メモリーでの優位性、HBM4出荷の正常化見通し、AIデータセンター需要の継続が背景である。バークレイズは、HBM価格が2027年まで追い風になるとし、株価には将来のASPに対する悲観的な見通しがすでに織り込まれていると述べた。キウムは第3四半期に売上高98.9兆ウォン、営業利益78.5兆ウォンへの回復を予想した。 決算後の売りは、SKハイニックス連動のHyperliquid無期限先物にも波及し、下落によって約5700万ドルの清算が発生した。それでもアナリストと経営陣は、低水準の在庫、エヌビディアを含む主要顧客との複数年供給契約、自社株買いなど株主還元策の可能性が、長期的な投資妙味を支えるとの見方を維持した。