モーニングスター、CRSP市場指数を自社ブランドに改称完了

名称変更後のMorningstar U.S. Total Market Indexに連動するカナダのバンガードETFはファンド名を更新したが、投資目的と基礎となる算出手法に変更はない。

要約

モーニングスターは、CRSP Market IndexesのMorningstar Market Indexesへの改称を完了したと発表した。3兆ドル超の投資家資産に連動するベンチマーク群を、同社のグローバル指数戦略により明確に組み込む狙いである。同社によれば、今回の変更は名称のみに関するもので、指数算出手法に変更はなく、顧客向けサービスの中断もない。 この改称は現在、ファンド名にも反映されている。Vanguard Investments Canada Inc.は、2026年7月29日付で、Vanguard U.S. Total Market Index ETF(TSX: VUN)をVanguard Morningstar U.S. Total Market Index ETFに、Vanguard U.S. Total Market Index ETF (CAD-hedged)(TSX: VUS)をVanguard Morningstar U.S. Total Market Index ETF (CAD-hedged)にそれぞれ改称したと発表した。対応する連動指数も、CRSP US Total Market IndexおよびCRSP US Total Market Index (CAD-hedged)から、Morningstar US Total Market IndexおよびMorningstar US Total Market Index (CAD-hedged)へ変更された。バンガードは、そのほかの点では各ファンドおよびその投資目的に変更はないとしている。 この指数群は、CRSPのルールベースの算出手法に基づいて構築されており、投資信託、ETF、株価指数先物取引のベンチマークとして利用されている。モーニングスターは、上場比率の低い大型IPO向け規定を含む迅速なIPO組み入れプロセスを、この指数群の差別化要因として挙げた。より大規模な未上場企業が株式市場に上場する局面でも、ベンチマークの代表性を維持する狙いである。この指数ファミリーの中核にあるMorningstar US Total Market Indexについて、同社は米国株式市場の100%を捉える旗艦的な米国株ベンチマークであり、Vanguard Total Stock Market Index Fund(VTSAX)やVanguard Total Stock Market ETF(VTI)を含む広く利用される商品群の基盤となっていると説明した。 モーニングスターは、このベンチマーク群がバンガードなどの資産運用会社の商品を支えているほか、最近ではCME Groupが立ち上げた株価指数連動の先物取引も支えていると述べた。Morningstar IndexesのプレジデントであるAmelia Furr氏は、今回の改称によってベンチマークのグローバルな展開が拡大し、デリバティブなど新たな顧客利用事例を後押しするとの見方を示した。モーニングスターはまた、自社の指数部門が世界でも最も成長の速い指数プロバイダーの一つであるとし、Burton Taylor International Consultingの最新年次指数業界レポートで業界最高の5年成長率を記録したとした。 同社は、2026年2月のCRSP買収によって、CRSP Market IndexesとCRSPのResearch Data ProductsがMorningstar Indexesファミリーに加わり、指数は2026年7月に改称されたと説明した。バンガードによれば、カナダの投資家はカナダ籍および米国籍ETF、カナダの投資信託を含めて1,960億カナダドルのバンガード資産を保有しており、Vanguard Investments Canada Inc.は2026年4月30日時点で1,550億カナダドルの資産を運用している。

用語解説
  • 指数先物取引: 市場指数に連動する先物取引
  • 浮動株比率: 市場で売買可能な株式
  • デリバティブ: 資産に連動する金融契約