2026年上期の仮想通貨ハッキング被害、イーサリアムとソラナが損失主導

2026年上期の仮想通貨ハッキング被害、イーサリアムとソラナが損失主導

Blockaidは、上期の記録的な不正流出活動はコードの欠陥だけでなく、運用セキュリティ上の失敗が一段と主因になったと指摘した。一方、市場では米連邦準備制度の決定を前に、ビットコインとイーサリアムの重要水準にも注目が集まった。

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ファクトチェック
独立した2つの情報源であるCointelegraphの記事とCrypto Economyはいずれも、この数値をBlockaidの2026年上期報告書に基づくものとしており、212件の事案、総損失額10億ドル超、イーサリアム約3億3200万ドル、ソラナ約3億2600万ドルという主張と正確に一致している。両者とも一次資料であるBlockaidの報告書(blockaid.io/h1-report-2026)を参照している。数値の詳細は主張と完全に一致しており、相反する数値は確認されなかった。
    参考12
要約

2026年上期、仮想通貨プロジェクトは確認済みの212件の不正流出で計10億ドル超を失った。Blockaidによれば、半期ベースのインシデント件数としては過去最多である。ただ、総被害額は前年同期を下回った。2025年上期はBybitの15億ドル流出が全体を大きく押し上げていたためである。同社は、盗難額の74%がコード上の欠陥だけでなく、秘密鍵の侵害、署名インフラ、バックエンドシステムなどの運用セキュリティ上の失敗に起因したとした。 最大級の2件は北朝鮮関連の攻撃者に結び付けられている。Drift Protocolからの2億8500万ドル流出とKelpDAOからの2億9200万ドル流出で、合計すると盗難総額のおよそ55%を占めた。Driftはその後、盗まれた資産価値を2億9570万ドルと評価した。チェーン別では、イーサリアム基盤のプロジェクトの損失が3億3200万ドル、ソラナ基盤のプロジェクトが3億2600万ドルだった。ソラナの損失の98%超は、侵害された鍵と署名インフラに関連していた。他社も攻撃ペースが過去最高水準に達したと報告しており、Immunefiは207件で約9億7200万ドル、Quill Auditsは87件のDeFi(分散型金融)ハッキングで9億3530万ドルを計上した。 Blockaidはまた、Bankrに対する21万6000ドルの攻撃を確認したことを受け、AIエージェントを悪用する攻撃が下期の新たなリスクになると警告した。同時に、トレーダーは米連邦準備制度の金利判断と、その後のケビン・ウォーシュFRB議長による記者会見に注目していた。ビットコインは6万3000ドル割れから反発し、6万3954ドル近辺で推移した。短期的な抵抗線は6万5680ドルとみられている。イーサリアムは1日の上昇率が1.42%となる1911ドルで取引され、次の重要水準は2000ドルとされた。7月28日のETF資金フローでは、現物ビットコインETFが4975万ドルの純流出、現物イーサリアムETFが1453万ドルの純流入となった一方、ソラナETFは1807万ドル、HYPE ETFは124万ドルの純流出だった。

用語解説
  • 運用セキュリティ上の失敗: スマートコントラクトのコード上の欠陥ではなく、秘密鍵、署名システム、バックエンドインフラに関わるセキュリティ破綻。
  • マルチシグ署名者: 取引実行前に複数当事者の承認を必要とするウォレットまたは認可の仕組み。
  • プロンプトインジェクション: AIシステムの指示を操作し、意図しない、または安全でない挙動を取らせる手法。