
サンフランシスコの同社は、高性能ブロックチェーンがマルチプロポーザー型アーキテクチャへ移行する中、オンチェーン取引執行の品質を測定・検証していると説明している。
Birdai Labsは、Castle Island Ventures主導、Metalayer VenturesとThe Venture Dept参加の400万ドルのシードラウンドを調達した。高性能ブロックチェーン上で取引がどのように執行されるかを測定・検証・改善することを目的としたインフラの拡充を進める。調達資金は、上級エンジニアの採用と、監視対象チェーンのベースレイヤーにおけるインフラ拡張に充てるとしている。 2025年に設立され、サンフランシスコに拠点を置くBirdai Labsは、Kevin Farrelly氏とGreg Scanlon氏が当初自己資金で立ち上げた。両氏は外部資本を受け入れる前に初期インフラを構築した。Farrelly氏は、2018年にフランクリン・テンプルトンが買収した機械学習与信会社Random Forest Capitalの創業者で、その後7年間にわたり同社のブロックチェーン・ベンチャープログラムの構築に携わった。元Citadelのシニア・クオンツトレーダーであるScanlon氏は、その後フランクリン・テンプルトンでFarrelly氏に合流し、同ベンチャー業務の構築に従事するとともに、Birdai Labsの中核技術を開発した。プリンストン大学で博士号を取得したクオンツヘッジファンド出身のJames McClain氏も、最近創業時のクオンツリサーチャーとして加わった。 同社が注力するのは、オンチェーンの取引注文が出されてから約定するまでの隔たりである。市場構造上、この領域では価値が失われ得るにもかかわらず、それを測定・回収する標準的な方法が存在しないという。Birdai Labsは、監視対象チェーンのベースレイヤーでインフラを運用することで、公開API(アプリケーション・プログラミング・インターフェース)から見える最終的な確定結果だけでなく、取引がどのようなタイミングで、どの順序で、どのように伝播したかを把握できるとしている。このアクセスにより、執行改善をチェーン自体に照らして直接検証できるとしている。 今回の資金調達は、高速ブロックチェーンがマルチプロポーザー型アーキテクチャへ移行する流れの中で実施された。これは、取引順序の制御を単一のブロックビルダーではなく複数の主体に分散する仕組みである。Birdai Labsは、この分断化によって執行品質の測定と担保が一段と難しくなり、高性能チェーンにとって重要な競争課題になると主張する。Kevin Farrelly氏は、機関投資家によるオンチェーン市場の採用には、DeFi(分散型金融)の流動性コストが少なくとも伝統金融と同等であり、しかも「それが証明可能」である必要があると述べた。Castle Island Venturesの創業パートナーであるMatt Walsh氏は、ステーブルコインと現実資産のトークン化がパブリックブロックチェーンの「明確なキラーアプリ」になり得るとし、Birdai Labsは信頼を加え、その市場を加速させるインフラを構築していると述べた。