Recursive Superintelligence、AWSと4億1000万ドルのクラウド・インフラ契約を締結

複数年契約によりAWSは同スタートアップの主要クラウドプロバイダーとなり、株式出資を伴わずに自己改善型AI研究向けに最適化したインフラの共同開発も含まれる。

要約

Recursive SuperintelligenceはAmazon Web Servicesと複数年にわたる4億1000万ドルのクラウド協業契約を締結し、自らを改善するよう設計されたAIシステム向け計算インフラへの賭けを一段と強めた。今回の契約によりAWSは同スタートアップの主要クラウドプロバイダーとなり、単純なクラウド容量の購入ではなく、再帰的な自己改善AI研究に特化したインフラの共同開発が含まれる。 Recursiveは5月にステルス状態を解き、46億5000万ドルの評価額で表舞台に登場した。これまでにAMD VenturesやNvidiaなどの投資家から6億5000万ドルを調達している。共同創業者兼CEOのリチャード・ソーチャー氏は、今回の契約は今後数年で同社が締結する計算資源契約の中で最小規模になる可能性が高いと述べ、自動化された研究と製品開発に資源を振り向ける戦略を浮き彫りにした。 AWSは、この取り決めに株式出資は含まれないと説明し、大手AIラボでしばしば用いられる枠組みとは一線を画す。Recursiveは、自動化AI研究システムがNanoChat、NanoGPT Speedrun、SOL-execBenchで2年前の人間によるリーダーボード記録をすでに上回ったとしているが、こうした結果を広く一般化可能な自己改善の証拠とみなすには、再現性、安全性、コスト効率の面でさらなる検証が必要だとの見方もある。ソーチャー氏は、10月ごろに実際に使える製品を公開する計画だと述べた。

用語解説
  • 主要クラウドプロバイダー: 企業が計算、ストレージ、関連サービスで主に依存する中核インフラ基盤。
  • 並列処理: 多数のタスクを同時に実行し、処理負荷を高速化する計算手法。