フォード、通期EBIT見通しを100億-110億ドルに引き上げ

フォード、通期EBIT見通しを100億-110億ドルに引き上げ

フォードは第2四半期決算が市場予想を上回ったことを受け、利益とフリーキャッシュフローの見通しを引き上げた。一方で、米販売の低迷による減収と一時費用の計上で最終赤字となった。

ファクトチェック
独立した主要金融メディア3社(CNBC、ロイター、WSJ)はいずれも、この主張の各要素を確認している。フォードは通期の調整後EBIT見通しを85億-105億ドルから100億-110億ドルへ引き上げた。これは第2四半期決算が市場予想を上回ったこと(調整後EPSは0.42ドル、コンセンサスは0.35ドル)を受けたもので、価格決定力の強さ、中核事業の改善、米自動車価格見通しのわずかな上振れが要因であるとしている(WSJでは、従来の横ばい予想に対し約0.5%の上昇)。数値とその根拠はすべての情報源で一致している。
要約

フォード・モーターは、第2四半期の調整後EPSが売上高483億ドルで0.42ドルとなり、アナリスト予想を上回ったことを受け、通期の調整後EBIT見通しを従来の85億-105億ドルから100億-110億ドルへ引き上げた。自動車大手の同社は、調整後フリーキャッシュフロー見通しも従来の50億-60億ドルから60億-70億ドルへ引き上げた。これには、トランプ大統領時代の関税払い戻しによる5億ドルの現金回収見込みが含まれる。一方、設備投資見通しは95億-105億ドルで据え置いた。売上高は米販売の減少が響き前年同期比1.91%減となり、SK Onとの合弁会社BlueOval SKの持ち分処分に伴う主として非現金の36億ドルの費用と、既公表のEVプログラム中止に関連する5億ドルの費用により、13億ドルの純損失を計上した。経営陣は、トラック、オフロード車、ハイブリッド車、ピックアップ、SUVの堅調な価格設定力と需要が、関税やコモディティー圧力を相殺したとしたが、Ford Proの利益はアルミニウム供給のボトルネックで圧迫され、Model eでは通期で約40億ドルの損失を引き続き見込んでいるとした。

用語解説
  • EBIT: 利払い前・税引き前利益で、営業利益を測る指標。
  • free cash flow: 事業運営や設備投資の必要額を差し引いた後に生み出されるキャッシュで、財務の柔軟性や配当余力の評価によく用いられる。
  • joint venture: 2社以上が共同で所有・運営する事業体。