カナダ人の対米旅行支出、2025年に33億ドル減

カナダ統計局によると、米国旅行の落ち込みは2025年を通じて深まり、レジャー旅行や家族関連の旅行が弱含んだ後、越境件数は年後半に安定化し始めた。

要約

カナダと米国の経済・政治関係が緊張した2025年、カナダ人の対米旅行が低迷し、米国旅行支出は188億ドルと前年から33億ドル減少した。カナダ統計局によると、対米レジャー旅行支出は22億ドル減少した一方、米国外の国際旅行先へのレジャー旅行支出は36億ドル増加した。米国向けの家族関連旅行も減少したが、落ち込みのペースはレジャー旅行より緩やかであった。こうした後退は年を追うごとに強まり、国境通過件数は7月に前年同月比でほぼ3分の1減まで落ち込んだ後、2025年後半には2024年水準を約4分の1下回る水準で安定した。同局は、この動きがパンデミック期を除き、Frontier Counts programのデジタル記録が始まった1972年以来で最低の国境通過件数を示すものだと説明し、前年比30%超の減少は過去には9月11日の同時多発テロ後にしか見られなかったと指摘した。報告書はこの変化について、トランプ大統領の第2期政権発足後の経済・政治環境の広範な変化と関連付けており、この時期にはカナダ製品への関税が導入され、その大半は後に2月の連邦最高裁判決で撤廃された。CBCによると、当局が広告キャンペーンを通じて国境をまたぐ関係修復を図るなか、旅行はその後持ち直し始めている。

用語解説
  • 国境通過件数: 国際国境を越えて移動する旅行者の記録上の往来件数。
  • Frontier Counts program: カナダ統計局が越境旅行量を記録する統計プログラム。
  • 関税: 輸入品に課される税で、通商摩擦や産業政策で用いられることが多い。