ヘイガンズ・バーマン、株価36%急落受けフォトロニクスを調査

同法律事務所によると、高性能ICフォトマスク需要に関する虚偽説明疑惑に絡む訴訟で、投資家が主任原告の指定を求める期限は2026年9月4日である。

要約

ヘイガンズ・バーマンは、フォトロニクスが高性能集積回路(IC)フォトマスク事業の需要と見通しについて投資家を誤認させたとして集団訴訟を起こされたことを受け、連邦証券法違反の疑いで同社を調査していると明らかにした。想定されるクラス期間は2025年12月10日から2026年5月27日までで、主任原告の申立期限は2026年9月4日である。 訴状では、フォトロニクスと経営陣が、同社の高性能IC製品パイプラインの状況や世界的な受注動向について、重要な虚偽または誤解を招く説明を行ったと主張している。一方で経営陣は、需要と受注トレンドが通常の年末年始後の季節性を相殺すると投資家に説明していた。原告側は、同社の設計リリースのパイプラインが、高止まりするファブ稼働率と装置コスト圧力に起因する深刻かつ継続的なボトルネックに直面していたにもかかわらず、経営陣が強気の業績見通しを維持していたと主張している。 こうした疑惑は、フォトロニクスが2026年5月28日に2026年度第2四半期決算を発表したことで鮮明になった。売上高全体が前四半期比で減少し、IC売上高は11%落ち込み、営業利益率も縮小した。同社は未達の理由について、春節後の季節的回復が実現しなかったことと、予想外の操業上のボトルネックを挙げた。株価は1回の取引で36%急落し、時価総額は11億ドル超消失した。 同事務所の調査を率いるパートナー、リード・キャスリン氏は、フォトロニクスのIC製品需要の悪化を経営陣がいつ認識していたのかを精査していると述べた。さらに同事務所は、未公表情報を持つ関係者に対し、SEC(証券取引委員会)の内部告発者プログラム(米証券当局の情報提供報奨制度)の利用を検討するよう呼びかけた。同制度では、SEC(証券取引委員会)による回収額の最大30%が支払われる可能性がある。

用語解説
  • フォトマスク: 半導体チップのパターン形成に用いる原版
  • 主任原告: クラスを代表する投資家
  • SEC(証券取引委員会)の内部告発者プログラム: 適格な情報提供に報奨を与える米国の制度