小麦先物が6.70ドル超に上昇、黒海の輸出リスクが強まる

ロシアとウクライナの戦闘激化が収穫期の黒海穀物輸送を脅かし、価格は1ブッシェル当たり6.80ドルを上回って約2年ぶりの高値に接近した。

要約

小麦価格は3%超上昇し、1ブッシェル当たり6.80ドル超と、7月22日に付けた7ドル超の約2年ぶり高値に接近した。背景には、ロシアとウクライナの戦闘激化を受け、世界有数の小麦供給国2カ国からの輸出を巡る懸念が一段と強まったことがある。紛争は黒海の海運活動をますます混乱させており、コンサルティング会社SovEconは今季のロシア産小麦輸出見通しを約4%引き下げた。ロシアはウクライナのドローン攻撃への対抗策として、穀物船に機関銃や移動式ミサイルシステムを搭載することも検討している。一方、ウクライナでは船舶や港湾、黒海のその他インフラへの攻撃が続いている。現地の農業団体は、海上輸出の停止が続けば大規模な倒産が広がると警告した。こうした混乱は地域の収穫期に発生しており、最盛期の出荷に対するリスクを高めるとともに、輸入国に代替調達先からの小麦購入を促している。

用語解説