アジア、アフリカ、中東を主戦場とする同銀行は、富裕層向け資産運用とグローバルバンキングの力強い成長を受けて市場予想を上回り、株主還元を拡充するとともに業績見通しを引き上げた。
スタンダードチャータードは、富裕層向け資産運用とグローバルバンキングの手数料収入が過去最高の営業収益を押し上げたことを受け、上期の税引前利益が前年同期の43.8億ドルから9%増の47.8億ドルとなり、16人のアナリスト予想を集計した平均の45.2億ドルを上回ったと発表した。営業収益は6%増の116億ドルとなり、ウェルス・ソリューションズ収益は38%増、グローバルバンキング収益は19%増となった。一方、純金利収入は4%増の57億ドル、非金利収入は8%増の59億ドルだった。同行は1株当たり20.4米セントの中間配当を発表し、新たに10億ドルの自社株買いを開始したほか、通期の営業収益成長率については5%〜7%の目標レンジの中ほどを見込むとした。今回の決算には、中東紛争の波及を含む地政学的不確実性に関連する4億4600万ドルの減損費用も含まれ、この中には4月に計上した1億9000万ドルの追加引当金が含まれる。6月末時点の普通株等Tier1比率は14.2%だった。