
採用担当者を装う攻撃者が偽のAI面接アプリを使い、ブラウザのログイン情報、ウォレットデータ、Telegramセッション、macOSのKeychain内容を窃取している。Windows版サンプルは再起動後も残存するよう設計されている。
SlowMistは7月29日、Web3業界の従事者を狙った採用詐欺を確認したと明らかにした。攻撃者は採用担当者になりすまし、標的をrelay.lcへ誘導して、Relayと呼ばれる偽のAI面接プラットフォームをインストールさせる。今回のキャンペーンでは、洗練された採用アプローチともっともらしい面接フローを用い、macOSとWindowsの双方にマルウェアを配布している。研究者によると、インストーラーには実際の会議機能は一切含まれておらず、代わりにブラウザ認証情報、ウォレット拡張機能データ、Telegramセッション、システム情報、さらにmacOSでは偽のエラーダイアログで取得したパスワードと組み合わせてログインKeychainの内容を収集する。Windows版サンプルは偽の更新画面を表示し、管理者権限を要求した上で、レジストリとスタートアップフォルダーへの登録により永続化を図る。一方、macOS版は面接中の短時間で一度きりの迅速な情報流出に重点を置いているとみられる。SlowMistのMistEyeプラットフォームは、コミュニティからの報告を受けて同サイトを高リスクに分類した。同社は、この作戦が、ホットウォレット資産や機密認証情報を保有している可能性が高い専門職を狙う、面接型の仮想通貨窃取キャンペーンという、より広範な傾向に合致すると指摘した。