建設機械大手は、米関税と中東リスクの影響が懸念ほど大きくなかったことを受け、売上高と利益見通しを引き上げた。ただ、修正後の純利益目標はなおIBES集計のアナリスト予想平均を下回る。
コマツは2027年3月期の連結業績予想を引き上げ、純利益見通しを3180億円から3490億円へ、売上高見通しを4兆1200億円から4兆3000億円へそれぞれ増額した。一方、年間配当予想は1株190円で据え置いた。米国の関税政策と中東情勢の影響が当初想定より小さかったと説明したが、修正後の純利益目標はなお前期比7.3%減を見込み、IBESが集計した11人のアナリスト予想平均3692億円も下回る。 上方修正を支えたのは2026年4〜6月期の第1四半期決算である。純利益は前年同期比5.4%増の961億円、建設・マイニング・ユーティリティ機械部門の外部顧客向け売上高は14.6%増の9650億円となった。為替影響を除いたベースでも同部門の売上高は3.7%増加しており、基調的な需要の強さを示した。発表後、同社株は東京市場で10.40%高の7452円まで上昇した。