ソウルが小型モジュール炉への支援を加速するなか、テラパワー創業者は韓成淑首相やSK、HD現代などの企業と会談する見通しである。
ビル・ゲイツは8月14日に韓国を訪れ、韓成淑首相やSK、HD現代を含む主要産業グループと小型モジュール炉(SMR)での協力について協議する予定である。今回の訪韓は、ゲイツが2008年に創業し現在も会長を務める原子炉開発会社テラパワーが米国でナトリウム計画を前進させる一方、ソウルがAIデータセンターや半導体工場の電力需要増に対応するためSMR開発の加速に動いている局面と重なる。 訪問の焦点の一つは、テラパワーのプロジェクトにおける韓国企業の役割拡大とみられる。テラパワーは3月、ワイオミング州のケメラー1号機について米原子力規制委員会(NRC)から建設許可を取得し、4月に主原子炉の建設を開始した。同社のナトリウム設計は、液体ナトリウムを冷却材に用いるナトリウム冷却高速炉技術に基づく第4世代炉である。 韓国の参画はこの1年でより具体化している。韓国水力原子力は1月、SKイノベーションからテラパワー株4,000万ドル分を取得した。SKグループは2022年に2億5000万ドルを出資し、主要株主となっていた。HD現代重工業は5月、原子炉格納システム向け主要機器の供給で優先交渉対象者に選定され、斗山エナビリティはコアバレルやガードベッセルを含む中核機器の製造・供給を担うことになった。 今回の訪韓は、政府のより広範な政策推進とも歩調を合わせる。韓国は7月23日、次世代SMR育成に向けた政策方針を発表し、開発、実証、認可、商業化を網羅する政府横断の支援体制を構築するとした。技術開発と商業化を支援するSMR特別法は9月に施行される。裵慶勲副首相兼科学技術情報通信相は7月20日、電力需要の拡大を受け、既存のSMR調達計画の前倒しをどう進めるかについて政府が真剣に検討していると述べた。