Trace Biosciences、Nerve Traceの臨床試験推進でAxogenから出資確保

このシリーズA資金調達は、Traceの主力候補について2025年12月にFDAが治験薬申請を承認したことを受けたもので、調達資金は新薬承認申請に向けた第II相および第III相試験に充てられる。

要約

Trace Biosciencesは、手術中に神経を直接かつリアルタイムで可視化できるよう設計された近赤外蛍光イメージング技術「Nerve Trace」の開発を進めるなか、Axogen, Inc.が同社に戦略的出資を行ったと発表した。今回の出資はTraceのシリーズA資金調達ラウンドの一環であり、追加の投資家の参加も見込まれている。 同社によれば、この技術は周囲組織に隠れて見えにくい神経を外科医が特定して回避するのに役立つことを目的としているほか、既に損傷した神経の位置特定や評価をより正確に行い、修復を支援することも意図している。Traceの主力候補「Nerve Trace Dx」は2025年12月にFDAから治験薬申請の承認を取得し、安全性と実現可能性に焦点を当てた外科患者での第I相臨床試験を開始した。Traceは、今回の出資による資金を新薬承認申請に向けた第II相および第III相臨床試験の支援に充てるとしている。 Trace Biosciencesの共同創業者兼最高経営責任者(CEO)であるConnor Barth博士は、今回の出資が同プログラムを次の臨床開発段階へ進める助けになると述べた。Axogen, Inc.の社長兼CEOであるMichael Dale氏は、この取引は外科医に神経をリアルタイムで視認する能力を与えることで、末梢神経機能の回復に注力するAxogenの方針と一致すると述べた。

用語解説
  • 近赤外蛍光イメージング: 発光マーカーを用いて、手術中の組織の可視化を支援する画像化手法。
  • 治験薬申請: 薬剤候補をヒトでの臨床試験に進めることを可能にするFDAへの申請。
  • 新薬承認申請: 医薬品の販売承認をFDAに求める正式な申請。