
今回の理事就任により、Pascal Caversaccio氏は助言・セキュリティ関連の役割から財団の監督機能へと正式に移行し、イーサリアムが重視する検閲耐性、オープンソース、プライバシー、安全性への注力が一段と強化される。
イーサリアム財団は2026年7月29日、pcaversaccioまたはpcとして知られるPascal Caversaccio氏を、当初1年間の無報酬の任期で理事に任命し、理事会を4人体制に拡大したと発表した。長年のイーサリアム貢献者である同氏は、宮口あや社長、共同創業者ヴィタリック・ブテリン氏、スイス法務顧問Patrick Storchenegger氏に加わる。Caversaccio氏はこれまで、財団の助言組織Silviculture Societyのメンバーを務めたほか、SEAL 911を共同設立して率い、2024年には『The Ethereum Cypherpunk Manifesto』、2025年にはプライバシーに関する論考『Ethereum Privacy: The Road to Self-Sovereignty』を執筆した。財団は理事会について、ビジョンの策定、経営戦略と検閲耐性・オープンソース・プライバシー・安全性の原則との整合確保、セキュリティ評議会としての機能、スイス財団としての法令順守の担保を担う機関と位置付けている。Caversaccio氏の経歴は、セキュリティ研究、インシデント対応、決定論的コントラクト展開ツール、ホワイトハットによる資産回復のワークフロー、イーサリアムのセキュリティ資料のキュレーションに及ぶ。24時間365日対応の無料仮想通貨セキュリティ対応ネットワークSEAL 911は、これまでに3,300件超のチケットを処理し、125件超のウォールームを調整、1億8000万ドル超の資産回復を支援してきた。2025年だけでも約1,800件のチケットに対応し、75超の組織からの支援に加え、ブテリン氏を含む関係者から個人的な拠出も受けている。今回の任命により、財団は理事会レベルでプライバシーと安全性をより重視する姿勢を鮮明にした一方、イーサリアムの分散型プロトコル開発プロセスとは引き続き切り分けている。