
メモリー半導体銘柄主導の急速な売りを受ける一方、防御的銘柄やソフトウエア株は上昇し、市場はFRBの決定と主要テック企業の決算に備える展開となった。
7月28日の米株式市場はまちまちで取引を終えた。急速なセクターローテーションを背景にダウ工業株30種平均は500ポイント超上昇した一方、半導体株が下落し、ナスダックの弱さが続いた。ダウは1.03%高の52,747.32、S&P500種は0.21%高の7,428.78、ナスダック総合は0.22%安の24,876.91だった。 フィラデルフィア半導体指数は4.49%下落し、メモリー半導体株が下げを主導した。サンディスクは14.25%急落し、SKハイニックスの米上場ADRは8.98%下落したうえ、4-6月期の売上高と営業利益がともに市場予想を下回ったことを受け、時間外取引でも再び8%超下げた。マイクロン・テクノロジーは8.85%安、シーゲイトは8.53%安、ウエスタンデジタルは6.91%安、AMDとARMはいずれも8%超下落し、インテルは5.86%安となった。 市場関係者はこの動きについて、米連邦準備制度の利下げ判断と大型テック企業の新たな決算発表を控え、バリュエーションの高い半導体銘柄からより防御的な銘柄やソフトウエア株へ資金が移る広範なローテーションだと説明した。アドビは4.81%上昇し、IBMは5.21%高、セールスフォースは4.55%高、ファクトセットは6.76%高、トムソン・ロイターは5.66%高となった。 大型株ではアップルが際立ち、取引時間中に一時342.89ドルの過去最高値を付け、時価総額は初めて5兆ドルを上回った。その後は340.08ドルで引け、時価総額は4.99兆ドルとなった。グーグルは1.85%高、マイクロソフトは1.09%高、エヌビディアは0.25%高となる一方、テスラは0.58%安だった。中国関連株も堅調で、ナスダック・ゴールデンドラゴン中国指数は1.08%上昇した。 中東紛争を巡る懸念の後退を受け、原油と金は下落した。9月限WTI原油は4.06%安の1バレル=79.26ドル、9月限ブレント原油は4.83%安の84.09ドルで引けた。投資家の関心は現在、FRBの決定、マイクロソフト、メタ、アップル、アマゾンの決算、そして地政学的な展開が市場の変動性を高めるかどうかに向かっている。