
米国仲裁協会は、民間の紛争解決がより技術的な商業紛争への対応を進める中、ブロックチェーン、デジタル資産、自律型取引の事案に対応する専門家名簿を設けた。
米国仲裁協会(AAA)は、ブロックチェーン、デジタル資産、自律型取引に関連する紛争を扱うWeb3パネルを立ち上げた。仮想通貨関連の商業紛争がより高度に専門化する中、専門的な仲裁機能を追加する狙いである。水曜日に発表された同パネルには、法務、テクノロジー、学術、訴訟、デジタル資産ビジネスの各分野で経験を持つ仲裁人が集められた。初期メンバーには、ペンシルベニア大学ロースクール教授のデービッド・ホフマン氏や、Google CloudでWeb3戦略のグローバル責任者を務めるリッチ・ウィドマン氏のほか、デジタル資産および技術紛争に注力する弁護士らが含まれる。AAAによれば、このパネルは、契約解釈、ガバナンス、資産管理、サイバーセキュリティ、取引記録、国境をまたぐ執行など、ますます自動化・分散化が進むシステムに関わる対立を想定して設計された。また、人の関与が限定的なままソフトウェアや人工知能システムが合意を開始または履行し得るエージェント型コマースや自律型取引にも対応する。この動きは、ブロックチェーン関連紛争に対応するため既存の法律機関が専門インフラを整備しつつあることを示す。ただし、このパネルによってAAAに規制権限が付与されるわけではなく、仲裁は依然として当事者が民間仲裁人への付託に合意することが前提となる。