エリス、2026年上期売上高4.9%増で通期目標を確認

フランスのサーキュラーサービス大手は、上期の利益率安定や純利益増加、5億ユーロの自社株買い完了を報告する一方、欧州の一部で軟調な事業環境とメキシコでの取扱量減少に言及した。

要約

エリスの2026年上期売上高は24億5710万ユーロとなり、前年同期比4.9%増加した。内訳はオーガニック成長が3.2%で、2026年の財務目標はすべて据え置いた。調整後EBITDAは4.9%増の8億5380万ユーロで、利益率は34.7%と横ばいだった。調整後EBITは4.6%増の3億7000万ユーロ、利益率は15.1%で変化なし、純利益は7.3%増の1億6360万ユーロだった。ヘッドライン純利益は1.1%増の2億1550万ユーロ、希薄化後ヘッドラインEPSは5.1%増の0.89ユーロとなった。 営業面では、営業人員への投資と過去最高水準の契約獲得が追い風となり、商業面の勢いが改善したと説明した。ホスピタリティーと産業向けワークウエアは総じて堅調だった。中南米は引き続き成長をけん引したが、メキシコでは連邦医療制度の再編に伴う公募入札の実施で、6月以降に影響対象取扱量の50%を失った。これは月当たり約200万ユーロ、2026年通期では約1400万ユーロの減収要因になる見通しである。 フリーキャッシュフローは3010万ユーロのマイナスとなった。季節要因による運転資本流出、在庫積み増し、DSOが前年の54日から57日に悪化したことが響いた。2026年6月30日時点のリース負債を除く純有利子負債は36億7030万ユーロに増加し、レバレッジは2.09倍だった。エリスは、2026年見通しとして、オーガニック売上高成長率は2025年をやや下回る水準、調整後EBITDA利益率と調整後EBIT利益率はわずかに改善、フリーキャッシュフローは中位1桁台増、希薄化後ヘッドラインEPSは高位1桁台増、年末レバレッジは2025年12月31日比で約0.1倍低下するとの見通しを改めて示した。

用語解説
  • 調整後EBITDA: 利息、税金、非現金費用控除前利益を特定項目で調整した指標。
  • フリーキャッシュフロー: 事業運営に必要な資金、設備投資、利息、税金、リース支払い後に創出されるキャッシュ。
  • OCEANEs 2029: 2029年9月満期の、株式に転換・交換可能な転換社債。