カナダ銀行議事要旨、7月15日の据え置き後の景気回復持続性を巡り意見分かれる

政策当局者は翌日物金利の指標を2.25%に据え置き、Q2の反発を見込んだ一方、関税リスクや原油主導のインフレ、幅広い不確実性が見通しを曇らせる可能性があると警告した。

TRUMP

要約

カナダ銀行の議事要旨によると、政策当局者は7月15日の決定を前に、第2四半期の反発が持続的なものとなるかを巡って見解が分かれていた。一方で、翌日物金利の指標は2.25%に据え置き、第2四半期の年率換算成長率は2.5%と見込んだ。当局者はGDP成長の持ち直しには自信を示したが、成長の裾野が広がっていることを確認するため、今後のデータを見極めたい考えを示した。リスク要因としては、企業がトランプ大統領政権の関税引き上げへの適応に苦慮していること、トロントとバンクーバーの住宅市場の停滞、消費者の耐久力の低下、輸出と企業投資の横ばいが挙げられた。カナダ銀行は、ひとまず原油高の直接的な影響は見過ごす方針を示す一方、高止まりが長期化すればインフレ圧力が広範に及ぶ可能性があると警告した。一部の政策当局者は中期的なインフレ期待の強まりの兆候を指摘したが、長期の期待はしっかりと抑制されているとみられた。議事要旨は、成長回復とインフレ鈍化に伴い金融政策が直面するトレードオフは小さくなったが、不確実性はなお高いとした。

用語解説
  • 翌日物金利の指標: 中央銀行が超短期の貸し出しに対して設定する主要な政策金利。
  • 年率換算成長率: 四半期の成長ペースが1年間続いたと仮定して示す成長率。
  • インフレ期待: 家計や企業が将来の物価上昇について抱く見方。