同社は、ThermoLoopを小型モジュール炉と組み合わせることで、送電網増強や電解装置に伴う電力変換ロスを回避できる可能性があるとした。世界のエネルギー投資は3兆ドルを超えている。
NewHydrogen, Inc.は、小型モジュール炉(SMR、コンパクトな原子炉)から得られる熱を活用し、ThermoLoopによるクリーン水素技術を1ギガワット以上の規模へ拡大する計画を明らかにした。同社によると、この手法では高温の原子力熱を用いて熱化学的水分解(水を熱で分解)を行うため、送電網の制約や、電解装置ベースの生産に伴う一部コストを回避できるという。今回の発表は、国際エネルギー機関(IEA)が、エネルギー供給とインフラに対する世界の年間投資額が3兆ドルを超え、ネットゼロ移行が加速するシナリオでは2030年までに5兆ドルに近づく可能性があるとした時期に行われた。スティーブ・ヒル最高経営責任者(CEO)は、この戦略について、送電網依存から脱却し、製鉄、化学、精製といった重工業用途を狙うものだと述べた。NewHydrogenはまた、化石燃料の輸入国が2024年に外部エネルギー源への支払いとして合計1兆7000億ドルを投じたことに触れ、このモデルをエネルギー安全保障圧力への対応策となり得るものと位置付けた。