
FRBは異例の3者反対の中で政策金利を3.50%-3.75%に据え置いた一方、リッチモンド連銀のトム・バーキン総裁は、その後、6月のインフレ鈍化を踏まえつつ現在のスタンスは「際どい判断」であると述べた。
米連邦準備制度は、FOMC (Federal Open Market Committee)が9対3で据え置きを決めたことを受け、政策金利を3.50%-3.75%で据え置いた。政策変更なしは5会合連続で、ベス・ハマック、ニール・カシュカリ、ロリー・ローガンの3氏は25ベーシスポイントの利上げを支持して反対票を投じた。この分裂は、インフレ率がFRBの2%目標をなお上回る中で、政策引き締めを求める内部圧力の高まりを浮き彫りにした。 会合後、ケビン・ウォーシュ議長は、差し迫った利上げを示唆しないままインフレ抑制の必要性を強調し、来年1月以降に政策枠組みを再検討する可能性にも言及して市場を動揺させた。一方で、個人消費支出価格指数の現在の2%目標は当面維持するとした。リッチモンド連銀のトム・バーキン総裁はその後、現在のスタンスは「際どい判断」だと述べた。引き締めを強め、昨年の利下げの一部を巻き戻すことには「強い根拠」があるとしつつ、6月のインフレ鈍化は、政策がすでに十分に抑制的かどうかを今後の会合で見極めるまで待つことも支持すると語った。 会合後、投資家がFRBのインフレ抑制姿勢に疑問を強めたことで米国債利回りは急上昇し、30年債利回りは5.2%を上回って19年ぶりの高水準となった。6月のPCEインフレ率は5月の4.1%から3.7%へ鈍化し、コアインフレ率も3.4%から3.3%へ小幅低下したが、9月中旬の次回FOMCを前に当局者の見解は割れたままである。