SMMTは第2四半期の生産がおおむね横ばいで、輸出改善が下支えしたとした一方、高いエネルギーコスト、EV規制、通商を巡る不確実性、中国勢との競争激化が投資と価格設定を圧迫していると警告した。
2026年上半期の英国の自動車生産は、通商を巡る不確実性や投資減速、中国ブランドとの競争激化を受けて7.5%減の385,979台となった。国内向け生産の落ち込みは輸出向けを上回った。英自動車工業会(SMMT)は、海外需要の強まりに支えられ、第2四半期の生産は前年同期比128台減、0.1%減とおおむね横ばいだったとした。 期間中に生産された車両の76.2%を輸出が占めた。輸出向け生産は5.6%減の294,222台、国内市場向け生産は13.2%減の91,757台だった。6月の総生産は、5月の増加後に1.2%減の68,200台となったが、自動車輸出は3カ月連続で4.5%増え、商用車輸出は低い比較基準から54.3%急増した。 SMMTのマイク・ホーズ最高経営責任者(CEO)は、中国ブランド車が英国の新車登録の約15%を占めるようになったと述べ、上海汽車集団(SAIC Motor)のMGがこれをけん引し、BYDや奇瑞汽車のJAECOO、OMODAブランドが続くとした。低価格で品質の高い中国製EVやプラグインハイブリッド車が大幅値引きを招き、メーカーに「異例の圧力」をかけていると指摘した。SMMTは、エネルギーコストの引き下げ、電気自動車規制の見直し、欧州連合(EU)との有利な通商枠組みの確保を進めなければ、英国は将来の自動車投資を取り逃がす恐れがあると警告した。