ロイターが確認した提出書類によると、インテルの低消費電力x86設計コードをCEOリップブー・タン氏と関係のある新興企業に移転する異例の措置は、Rosaicが1000万ドルのシードラウンドを準備するなかで行われた。
インテルは、低消費電力のAtom CPUに関するレジスタ転送レベル(RTL)コードをRosaic Labsに提供している。新設の同社が、インテルのx86アーキテクチャで用いられる中核的なプロセッサ知的財産にアクセスできる異例の措置である。5月にデラウェア州で設立されたRosaicは、ベンチャーキャピタル投資家でありインテルCEOリップブー・タン氏の長年のビジネス上の関係者でもあるアマルジット・ギル氏が率いる。ロイターによると、ギル氏はタン氏が会長を務めたRivosの創業チーム組成を支援し、両氏はRivosとNuviaの双方でシード段階の共同投資も行っていた。7月24日付の修正後の設立書類では、Rosaicが1000万ドルのシードラウンドに向けて態勢を整えていることが示され、投資家または取締役会の承認なしで経営陣が裁量で支出できる上限を500万ドルに設定した。同社は製品の詳細を公表していないが、Atomはモバイル機器やエッジ機器向けの低消費電力・低発熱コンピューティング向けに設計されており、AI推論向けハードウェア需要が拡大する市場において今回の移転は注目される。インテルはコメントを控え、ギル氏とRosaic共同創業者のアミット・パリク氏はメッセージに応じなかったと、ロイターは伝えた。