マレーシアのパーム油先物、リンギ高で4650リンギ近辺に下落

競合する食用油の軟調とインドネシアの基準価格引き下げが相場を圧迫した一方、7月の輸出増加やバイオディーゼル需要、インドの買い需要見通しが月間相場を支えた。

要約

マレーシアのパーム油先物は1トン当たり4650リンギを下回り、ダリアンとシカゴの競合油脂の軟調を受けて投資家心理が悪化し、直近の上昇分を打ち消した。指標限月は週間で約1.7%下落する見通しで、世界最大のパーム油生産国であるインドネシアが8月の粗パーム油基準価格を7月の1トン当たり996.52米ドルから1000.90米ドルへ引き下げたことを受け、3週連続の上昇に終止符を打つ格好である。 それでも価格は月間で約2%高と、4カ月ぶりの月間上昇となる見込みである。7月に原油が約20%上昇し、バイオディーゼル原料としてのパーム油の魅力が高まったことに加え、輸出需要の堅調さが支援材料となった。貨物調査会社によれば、7月1〜25日の出荷量は6月の同期間比で8.1%〜15.9%増加した。 さらに、インドネシアとマレーシアでの混合義務比率の引き上げ、来年のマレーシア生産を巡る天候リスク、最大の買い手であるインドが祭礼需要を控える7〜10月に輸入を増やすとの見方も相場を下支えした。

用語解説
  • 粗パーム油基準価格: パーム油輸出に対する輸出税や課徴金の算定指針となる政府設定の基準価格。
  • 混合義務比率: パーム由来バイオディーゼルなどのバイオ燃料を燃料に最低限含有させることを義務付ける規則。
  • バイオディーゼル: 植物油やその他の生物由来原料から製造される燃料で、一般に石油系ディーゼルに混合して使用される。