
ワールドカップ需要の強さが四半期売上高を押し上げたが、2億1200万ユーロのマーケティング支出と利益見通しの据え置きが株価の急落を招いた。
アディダスは、第2四半期売上高がワールドカップ関連需要に支えられて13%増の67億4300万ユーロとなったことを受け、為替一定ベースの通期売上高成長率見通しを9%〜10%へ引き上げた。一方で、マーケティング費用などが利益率を圧迫したため、通期営業利益目標は約23億ユーロに据え置いた。営業利益は5億7400万ユーロと、アナリスト予想の6億1600万ユーロを下回り、ブランド販促費は2億1200万ユーロに達した。売上高の上振れに対し、より強い利益のてこ作用を見込んでいた投資家を失望させ、7月30日のドイツ市場でアディダス株は一時約17%下落した。サッカー関連商品の売上高は2倍、ユニフォーム販売は前回大会比で4倍、アパレル売上高は最大35%増となったが、フットウェア売上高は約1%増にとどまり、値引き販売や厳しい消費環境が事業の一部に引き続き重荷となった。アナリストは、関税や為替変動、競争的な値引きが引き続きコストを圧迫する中、アディダスがワールドカップ需要を下期の利益率改善につなげられるかが今後の焦点だと指摘した。