アディダス、通期売上高見通しを引き上げ 第2四半期売上高が予想上回る

アディダス、通期売上高見通しを引き上げ 第2四半期売上高が予想上回る

ワールドカップ需要の強さが四半期売上高を押し上げたが、2億1200万ユーロのマーケティング支出と利益見通しの据え置きが株価の急落を招いた。

ファクトチェック
この主張の各要素は、アディダス自身のプレスリリースを含む複数の情報源で確認できる。第2四半期の売上高が予想を上回ったことを受け、通期売上高見通しを為替中立ベースで9〜10%成長へ引き上げた点は、Yahoo/Reutersが確認している。2億1200万ユーロのマーケティング支出とワールドカップが追い風となった点は、アディダスの公式プレスリリースでそのまま確認できる。営業利益見通しを約23億ユーロで据え置いたことと、その結果として株価が売られ、過去最大級の約17〜18%下落となったことは、BigGoとWSJが確認している。
要約

アディダスは、第2四半期売上高がワールドカップ関連需要に支えられて13%増の67億4300万ユーロとなったことを受け、為替一定ベースの通期売上高成長率見通しを9%〜10%へ引き上げた。一方で、マーケティング費用などが利益率を圧迫したため、通期営業利益目標は約23億ユーロに据え置いた。営業利益は5億7400万ユーロと、アナリスト予想の6億1600万ユーロを下回り、ブランド販促費は2億1200万ユーロに達した。売上高の上振れに対し、より強い利益のてこ作用を見込んでいた投資家を失望させ、7月30日のドイツ市場でアディダス株は一時約17%下落した。サッカー関連商品の売上高は2倍、ユニフォーム販売は前回大会比で4倍、アパレル売上高は最大35%増となったが、フットウェア売上高は約1%増にとどまり、値引き販売や厳しい消費環境が事業の一部に引き続き重荷となった。アナリストは、関税や為替変動、競争的な値引きが引き続きコストを圧迫する中、アディダスがワールドカップ需要を下期の利益率改善につなげられるかが今後の焦点だと指摘した。

用語解説
  • 為替一定ベースの売上高成長率: 為替レート変動の影響を除いて売上高の成長を測る指標で、事業の基調的な業績を把握しやすくするもの。
  • 営業利益: 利息や税金などを差し引く前の本業による利益で、事業運営の収益力を評価する際によく用いられる。