速報値で、新型コロナウイルス禍以降で最大の縮小となった。石油部門の落ち込みに加え、地域紛争が貿易と輸出を混乱させた。一方、非石油部門と政府部門は小幅な伸びを維持した。
サウジアラビア経済は2026年4-6月期に前年同期比4.8%縮小し、新型コロナウイルス禍以降で最大の落ち込みとなった。石油活動が24.7%急減し、非石油部門と政府部門の小幅な成長を打ち消した。1-3月期の3%成長から急反転した形である。石油活動は年間GDP成長率を5.4ポイント押し下げた一方、非石油活動は0.4ポイント押し上げ、政府活動と生産物に対する純税はいずれも0.1ポイント寄与した。季節調整済みの前期比ではGDPは4.9%減少し、主因は石油活動の21.5%縮小であった。非石油活動は0.5%減少し、政府活動は0.2%増加した。こうした統計は、中東での戦争とホルムズ海峡を通過する海運のほぼ停止がサウジの貿易と石油輸出を混乱させる中で公表された。国際通貨基金(IMF)は、原油を東西パイプラインで紅海の港湾へ振り向けたことで供給減少が抑制され、原油高が輸出量減少の一部を相殺したと指摘した。国際通貨基金(IMF)は、エネルギー生産と海上輸送が徐々に正常化するとの前提で、同国経済が2026年に1.7%、2027年に5.5%成長すると見込んでいる。