BAEシステムズ、上期好調で2026年売上高成長目標を8%〜10%に引き上げ

英国の防衛大手は、軍事支出の継続的な拡大を背景に、上半期の売上高、利益、受注高が増加し、受注残高が過去最高となったことを受け、通期の利益とキャッシュフロー見通しを上方修正した。

要約

BAEシステムズは、上半期業績が想定を上回り、変動の激しい世界的な脅威環境への対応として各国政府の防衛予算が拡大を続けているとして、2026年の売上高、利益、キャッシュフロー見通しを引き上げた。2026年の売上高成長率見通しは従来の7%〜9%から8%〜10%に、基礎的EBIT成長率は9%〜11%から10%〜12%に、基礎的EPS成長率は9%〜11%から11%〜13%にそれぞれ引き上げた。フリーキャッシュフロー目標も13億ポンド超から20億ポンド超へ上方修正した。 6月30日までの6カ月間では、売上高が157.7億ポンドと9%増、基礎的EBITが17.0億ポンドと11%増、基礎的基本EPSが38.9ペンスと13%増となった。フリーキャッシュフローは17.9億ポンドの流入となり、前年同期の3億6800万ポンドの流出から改善した。これは顧客からの前受金が高水準だったことを反映している。受注高は132億ポンドから164億ポンドに増加し、期末の受注残高は過去最高の840億ポンドとなった。 IFRSベースでは、売上高は8%増の146.2億ポンド、営業利益は13%増の15.0億ポンド、基本EPSは6%増の34.1ペンス、営業活動による純キャッシュフローは7400万ポンドから22.4億ポンドに拡大した。中間配当も11%増の15.0ペンスに引き上げた。 同社は、戦闘航空、弾薬、火砲、宇宙、海軍システムの各分野で契約獲得とプログラム進展があったことを強調する一方、米国、英国、スウェーデンなどで生産能力と防衛技術開発への投資を継続している。

用語解説
  • 受注残高: 顧客から確定受注しているが、まだ納入または売上計上されていない注文の総額。
  • 基礎的EBIT: 利払い前・税引き前利益(EBIT)から特定項目を除外し、中核的な事業の収益力を示す企業独自の利益指標。
  • 協調戦闘航空機: 有人戦闘機と連携して複合任務を遂行するよう設計された、無人自律型の軍用航空機。