ロールス・ロイス、上期利益46%増で通期見通しを上方修正

英エンジニアリング大手は、民間航空宇宙、防衛、パワーシステムの各分野で需要が堅調で、データセンター向け電源の受注が上期に50%超増加したと示した。

要約

ロールス・ロイスは、民間航空宇宙、防衛、パワーシステム事業全体での堅調な需要に支えられ、上期業績が市場予想を上回ったことを受けて、通期の利益とキャッシュフロー見通しを引き上げた。年初6カ月の基礎営業利益は25億ポンド(33億ドル)と前年同期比46%増となり、売上高は24%超増の113億ポンドとなった。通期の基礎営業利益見通しは従来の40億〜42億ポンドから47億〜49億ポンドに引き上げ、フリーキャッシュフロー見通しも従来の36億〜38億ポンドから38億〜40億ポンドに上方修正した。株価は一時6%上昇し、直近では3.6%高で推移した。今回の決算は、防衛支出の拡大とAI主導のデータセンター整備という、市場を形作る2つの主要な投資テーマにロールス・ロイスがさらされていることを浮き彫りにした。最高財務責任者(CFO)のヘレン・マッケイブ氏はCNBCに対し、送電網の制約を背景に事業者がバックアップ電源やオンサイト電源ソリューションを求めたことで、同社のデータセンター向け電源事業の受注は上期に50%超増加したと述べた。また、英国およびNATO(北大西洋条約機構)全体で防衛予算が拡大していることも、中長期的な機会を生み出しているとした。

用語解説
  • フリーキャッシュフロー: 営業活動と設備投資の支出後に残る現金
  • AI主導のデータセンター: 大規模な電力容量を必要とするAI計算を用いる施設
  • 基礎営業利益: 一時的または例外的な項目を除外した利益指標