
ユーロスタットのHICP速報値は予想通りとなり、エネルギー、サービス、コアインフレが強含んだ。一方、欧州中央銀行のブログは、イラン紛争に伴う燃料価格上昇がディーゼル油とガソリンの精製マージン拡大で増幅されたと指摘した。
ユーロスタットのHICP速報値によると、ユーロ圏の2026年7月の前年比インフレ率は6月の2.8%から2.9%に加速し、市場予想と一致したうえ、欧州中央銀行の目標である2.0%を引き続き上回った。消費者物価は前月比で0.2%上昇した。エネルギーインフレ率は8.5%から10.0%に上昇し、サービスインフレ率は3.2%から3.3%へ小幅上昇、コアインフレ率も2.4%から2.5%に高まった。食品・アルコール・たばこのインフレ率は1.5%から1.2%に鈍化し、非エネルギー工業製品のインフレ率は0.9%だった。より新しい報告では0.7%から0.9%への上昇とされる一方、古い報告では0.9%で横ばいとされた。別途、欧州中央銀行のブログは、イランを巡る米国とイスラエルの戦争後、原油高に加えて精製マージンの上昇がユーロ圏の燃料価格押し上げに寄与したとした。ディーゼルのマージンは戦争前の1リットル当たり0.10ユーロから7月最初の3週間には0.35ユーロへ、ガソリンのマージンは2月の0.04ユーロから7月の0.23ユーロへ拡大した。ブログは、ディーゼルのマージン圧力は8月にピークを付けた後に緩和する可能性があるとし、この分析は必ずしも欧州中央銀行の公式見解を示すものではないと述べた。