
NYSE American上場企業である同社は、米ドルで残高を決済することで、仮想通貨のカストディやバランスシート上のエクスポージャーを回避しつつ、越境給与支払いにLightning Networkを活用している。
Vida Globalは、月末に全額を米ドルで決済する形で、世界各地のチームメンバーへの給与支払いにVoltage Creditを利用し、ビットコインで支払っていると明らかにした。オースティンに拠点を置く同社によると、この仕組みにより、アルゼンチンのように現地通貨の不安定さから一部従業員にとってビットコインが望ましい支払い手段となっている市場でのニーズに対応しつつ、帳簿上で仮想通貨を保有したり、会計処理を変更したりする必要がないという。 支払いはVoltageがLightning Network(ビットコインのより高速な決済レール)上で処理し、Vidaはリボルビング型の信用枠を利用したうえで、通常の銀行口座からベンダー請求書と同様の形で返済する。Vidaによれば、この仕組みにより、事前入金済みのビットコインウォレット、仮想通貨のカストディ、追加的な税務・会計上の複雑さが不要になる。同社は、アルゼンチンの新たなチームメンバーからビットコインでの給与支払いを求められたことをきっかけに同製品を導入したとし、仮にビットコインが実用的でなければ、ステーブルコインの検討を予定していたとしている。 発表によると、VidaはVoltageが2026年2月に、全額米ドル決済で即時の支払い確定を実現する初のリボルビング型与信枠として同製品を立ち上げて以降、世界のチームへの支払いにVoltage Creditを利用する初の上場企業となる。Vidaは2026年5月にNYSE Americanへ上場しており、数千の企業にまたがって1億回超のAIエージェントによるやり取りを支えていると説明した。Voltageは、自社をLightning Networkで最も長く事業を続けるインフラプロバイダーと位置付け、現在は月間10億ドル超の決済額を処理しているとしている。