報告書によれば、広範なオンチェーンの弱さがDeFi(分散型金融)と主要ブロックチェーンを直撃した一方、RWAと予測市場は拡大し、企業の財務管理会社が現物ETFを上回る最大のETH保有主体となった。
DeFi(分散型金融)は2026年上期に大きく縮小した。市場の重荷となったのは、ブロックチェーン間の資本移動ではなく、広範なオンチェーンの弱さだったとバイナンス・リサーチは指摘した。DeFi(分散型金融)の預かり資産(TVL)は434億ドル(38%)減少し、報告書が対象とした主要6つのレイヤー1ブロックチェーンの合計時価総額は2465億ドル(42%)減少した。イーサリアムとソラナはいずれもネットワーク経済性の悪化を示した。現物イーサリアムETFの保有量は600万ETH超から520万ETHに減少した一方、デジタル資産トレジャリー企業のETH保有量は600万ETHから770万ETHに増加し、現物ETFを上回った。イーサリアムではガス上限が約6000万に引き上げられた後、ガス手数料が2025年水準から約75%低下し、取引件数は約50%増加したが、この状況が続けば今年の収益は約53%減少する見通しである。L2のユーザーオペレーションは1月から6月にかけて約77%減少し、イーサリアムメインネットの9%減に比べて落ち込みが大きかった。6月のL2手数料収入は約1500万ドルだった一方、データ可用性の対価としてイーサリアムに支払った額は6万6397ドルにとどまった。ソラナでは、Pump.funの取引高が300億ドルから170億ドルに減少したのに伴い、実質経済価値が1月の4000万ドルから6月の1400万ドルに低下した。ただし、6月のソラナDEX(分散型取引所)出来高に占めるミームコインの比率はなお25%だった。BNBチェーンは、トークン化された現実資産が38億ドルへ107%増加し、主要レイヤー1で唯一のデフレ型トークンを維持した点で際立った。セキュリティ事故もDeFi(分散型金融)の低迷に拍車をかけ、207件の事故で約9億7200万ドルの損失が発生した。一方、RWAと予測市場は拡大を続けた数少ない分野だった。