電力部門の冷房需要の強さや、コンタンゴによる在庫積み増しの誘因が秋にかけた価格の下支え要因とみられる中でも、先物取引は在庫積み増し後の上昇分を失った。
米天然ガス先物取引は、週間の在庫積み増し量が予想を下回ったことを受けていったん上昇した後、その上げ幅を失った。一方で、天候要因による電力部門の強い需要は今後1週間にわたり見込まれている。EBW Analyticsのイーライ・ルービン氏は、冷房需要が来週末にかけて強まる可能性があるとしたうえで、EIAの強気な在庫統計サプライズに対する市場の反応が鈍かったことから、中期的にはガス価格が上昇する公算が大きいと述べた。また、2027年1月限が2026年10月限を上回っていることで、販売業者には地域在庫を積み増す誘因が生じていると指摘した。さらに、生産者が同じコンタンゴ構造を踏まえて、実現販売価格の上昇を取り込むよう生産を調整すれば、注入需要が秋にかけて価格を支える可能性があるとした。NYMEXの9月限天然ガスは1.1%安の2.729ドル/mmBtu。