Xsight Labs、評価額28億ドルで3億ドル超を調達

この半導体企業の最新資金調達はFidelityとAtreidesが主導した。AIデータセンターやその他の高負荷な接続市場向けに省電力ネットワーキングチップの展開を進めるなか、企業価値は2021年から大幅に上昇した。

DASH

要約

Xsight Labsは、ポストマネー評価額が25億〜28億ドルとなる3億ドル超の資金調達ラウンドを完了したと発表した。調達はFidelity InvestmentsとAtreides Managementが主導し、Avigdor Willenzも参加した。ファブレス半導体企業である同社は、自社のネットワーキング向けシリコンについて、AIデータセンター向けに省電力かつプログラマブルな選択肢であると訴求している。主力製品は2系統で、Xシリーズのスイッチチップと、ネットワーキングおよびインフラ処理を担うEシリーズのDPU(データ処理ユニット)である。同社によると、X2スイッチはプログラマブルな12.8TbpsのEthernetアーキテクチャを提供し、12.8テラビット毎秒のスイッチとして200ワット未満の消費電力を実現する。一方、E1 DPUは800Gbpsのラインレート処理を提供し、SONiC-DASH Hero 800Gの検証を完了した。さらに同社は、複数の世界的ネットワーク事業者が次世代インフラ向けにE1 DPUとX2スイッチを採用し、Tier-1ハイパースケーラーが同社シリコンを評価中であり、Starlinkの次世代V3衛星向けネットワークチップ供給契約も確保したと明らかにした。同社の2021年の資金調達時の評価額は約5億ドルであり、経営陣の交代や人員削減を経ながらも企業価値はおよそ5倍に拡大したことになる。新たな資金は、スイッチとDPUのロードマップ拡充、新たに策定されるUltra Ethernet Consortium標準への対応、エンジニアリングおよび顧客支援チームの増強、生産と納入体制の拡大に充てるとしている。

用語解説
  • DPU: データ処理ユニット。ネットワーキング、セキュリティ、インフラ関連タスクをメインプロセッサーからオフロードするために設計されたチップ。
  • SONiC-DASH: オープンソースのSONiCネットワークOSに関連する検証フレームワークで、クラウドや高速ネットワーキングの用途を対象とする。
  • Ultra Ethernet Consortium: AIおよび大規模データセンターネットワーク向けの性能向上を目的としたEthernet標準を策定する業界団体。