360億豪ドルの住宅ローン・個人向け融資売却により、HSBCの豪州リテール銀行業務からの撤退が始まる。承認取得を前提に、2027年前半の完了を見込む。
HSBCホールディングスは、帳簿価額約360億豪ドル(250億ドル)の豪州住宅ローンおよび個人向け融資ポートフォリオを、ブラックストーン関連会社が運用するファンドが完全保有するVirgo BidCo Pty Ltdに売却することで合意した。7月31日に発表されたこの取引は、記録に残る中でも最大級の住宅ローン・ポートフォリオ取引の一つであり、HSBCの豪州リテール銀行市場からの撤退を正式に開始するものとなる。規制当局および競争当局の承認を前提に、2027年前半の完了を見込む。HSBCは、この売却による損失は1億ドル未満になる見通しに加え、今後18カ月で豪州の残るリテール事業を縮小することに伴う事業再編費用および資産評価損として3億ドルを計上する見込みだとした。完了後はPepper Money Limitedが同ポートフォリオの管理を担う。HSBCは、この措置が普通株等Tier1資本比率に影響を与えず、豪州は法人・機関投資家向け銀行業務、プライベートバンキング、投資運用事業を通じて引き続き同社のグローバルネットワークの一部にとどまると述べた。