CoBank、長期的なGLP-1リスクにもかかわらず米国の砂糖需要は底堅いと指摘

CoBankによると、米国の砂糖需要は2025/26年度上期に0.6%増加し、異性化糖の使用は3.5%減少した。一方で、健康志向の運動やGLP-1薬の普及拡大が今後10年の需要を圧迫する可能性がある。

要約

米国の砂糖需要は底堅さを維持している。CoBankは米農務省(USDA)データを引用し、2025/26年度の販売年度上期にサトウキビ糖と甜菜糖の需要が0.6%増加した一方、高果糖コーンシロップの出荷は3.5%減少したと指摘した。より加工度の高い代替甘味料よりも天然甘味料が引き続き選好されていることを示唆する内容である。同行は、卸売食料品業者、食品卸、飲料メーカー、製パン・シリアルメーカー、菓子会社向け出荷の増加が安定した消費を支えているとした。一方、2025年の調査では消費者の75%が砂糖の摂取を制限または回避しようとしていると回答している。CoBankは、Make America Healthy Againのような健康重視の運動やGLP-1薬の普及拡大によって長期的なリスクが高まっていると警告した。J.P. Morganは、これにより米国の年間食品・飲料支出が2030年までに300億ドル、2034年までに550億ドル減少する可能性があると試算している。

用語解説
  • GLP-1 medications: 食欲を抑え、食品全体の消費量を減らす可能性がある減量薬・糖尿病治療薬
  • high-fructose corn syrup: 加工食品や飲料に広く使われるトウモロコシ由来の甘味料
  • semaglutide: 糖尿病と減量に用いられるGLP-1薬の成分で、米国での主要特許は2031年以降に満了する