レオナルド、年間受注見通しを282億ユーロへ引き上げ

上期の需要が堅調だったことを受け、このイタリア防衛大手は業績見通しを引き上げた。ロレンツォ・マリアーニCEOは、さらなる買収や提携が生産能力と技術の拡充に寄与し得ると述べた。

要約

レオナルドは、上半期の新規契約が45%増加したことを受け、通期の受注、中核利益、キャッシュフローの見通しを引き上げた。ロレンツォ・マリアーニ最高経営責任者(CEO)は、欧州の防衛支出拡大が加速する中、同社が買収や戦略的提携を引き続き推進する見通しを示した。イタリアの航空宇宙・防衛大手である同社は、通期の新規受注を従来の250億ユーロから282億ユーロへ引き上げた。EBITAは従来の203億ユーロから221億ユーロを見込む。一方、売上高見通しは221億ユーロ前後で据え置いた。レオナルドは、3月に完了した16億ユーロでのイベコ・ディフェンス・ビークルズ買収、英サイバーセキュリティー企業Becryptの買収合意、米子会社レオナルドDRSによるソフトウエア企業Raftの4億5000万ドルでの買収を含め、陸上システム、サイバーセキュリティー、AI対応ミッションソフトウエア分野の案件を通じて事業ポートフォリオを拡充してきた。6月末時点の受注残高は過去最高の590億ユーロと、前年同期比30%増となった。ウクライナ戦争やNATOの支出目標引き上げを背景に、欧州の防衛企業が増産を急ぐ中で需要の強さが改めて示された。レオナルド株は年初来で約11%上昇しており、Stoxx 600とおおむね同じ動きとなっている。

用語解説
  • EBITA: 利払い前・税引き前・償却前利益であり、営業採算性を示す指標。
  • order backlog: 企業が契約済みで、まだ引き渡していない業務の価値であり、将来の収益の見通しを示す。
  • AI-enabled mission software: 人工知能を活用し、軍事計画、作戦、意思決定を支援するソフトウエア。