スイがUSDsuiを開始、準備資産利回りをSUI買い戻しに還流

この完全担保型ステーブルコインは、Stripeが買収したBridgeが発行を担い、米国債に裏付けられた準備資産収益をスイ上のトークン買い戻しとDeFi(分散型金融)インセンティブに結び付ける。

USDT
SUI

要約

スイは、ネイティブのステーブルコインUSDsuiを活用し、発行体が利回りを保持するのではなく、準備資産収益を自らのネットワークに還流させる仕組みを導入している。この完全担保型トークンは米国債やその他の流動性資産に裏付けられ、発行はStripeが買収したBridgeが担う。これら準備資産から生じる利回りは、市場でのSUI買い戻しやDeFi(分散型金融)の流動性インセンティブに充てられる想定で、トークン需要とオンチェーン活動を下支えし得るフィードバックループを生み出す。 Mysten Labs共同創業者のAdeniyi Abiodun氏は、この仕組みについて、ステーブルコインにおける長年の価値流出のギャップを埋めるために設計したものだと説明し、「その利回りは、実質的に財団から直接スイのエコシステムへと流し込むことができる」と述べた。Circleやテザー(USDT)などの発行体が準備資産収益を保持するのではなく、それをSUI保有者やDeFi(分散型金融)参加者の利益に活用できるというのが、この構想の要点である。 スイは、累計のステーブルコイン送金処理額がすでに1兆ドルを超えた後にUSDsuiを導入した。2026年1月だけでも、ステーブルコイン取引量は1110億ドルに達した。ローンチ当日、SUIは3.86%上昇し、市場がおおむね前向きに受け止めたことを示唆した。このモデルの最終的な影響は、短期的な価格変動よりもUSDsuiの流通供給量に左右される可能性が高い。準備資産が大きいほど、年間の米国債利回りも増え、買い戻し余力が拡大するためである。記事では、1億ドルの準備資産を持ち4-5%の利回りを生むステーブルコインであれば、年間400万-500万ドルの買い戻し原資を生み得る一方、100億ドルの準備資産があれば年間4億-5億ドルを生み出し得ると論じている。

用語解説
  • ステーブルコイン: 通常は米ドルなどの安定資産への連動を目指して設計されたトークン。
  • DeFi: 従来の仲介機関を介さないブロックチェーンベースの金融サービス。
  • 自動マーケットメイカー: アルゴリズムを用いて資産の価格設定や交換を行う取引プール。